フィルムコミッションとは

フィルムコミッション=Film Commission(略称FC)とは映画、テレビドラマ、CM、商業写真などあらゆるジャンルのロケーション撮影を誘致して、実際のロケをスムーズに進めるためのサポート業務を行う非営利団体のことで、運営には三つの基本的条件が必要となります。

中立な公的機関である

日本の場合多くが都道府県・市町村・商工会議所・観光協会などの組織が関わっています。

One Stop Serviceの提供

撮影隊はFCを通すことによって、その地域での撮影の便宜を一括で図ってもらえます。

作品は拒まない

この作品なら受けるけど、あの作品はいやだ、というような選り好みはしません。

フィルムコミッションがやること

制作者からの要望に合うロケ場所の情報の提供(ロケーションハンティング)や、「こういうストーリーにピッタリの場所はどこだろう」という要望に応えられる場所を提供(シナリオハンティング)します。そのためには、あらかじめ様々なロケーション素材や情報をストックしておく必要があります。 実際にロケ地が決まったら、施設や道路の使用交渉、許可申請のサポートをします。撮影時には、撮影隊の宿泊・食事・移動の手配、エキストラの募集・手配をするなど、フィルムコミッションの仕事は多岐に渡ります。

フィルムコミッションの現状

フィルムコミッションは1940年代に映画の街「ロサンゼルス」で誕生しました。 その後、ロケ撮影の需要増加に伴って各国で相次いで設立されるようになり、現在ではAFCI(国際フィルムコミッショナーズ協会)に加盟しているだけでも世界40カ国に約300の団体があります。

国内では2000年2月に大阪で設立されたのを皮切りに、全国各地で誕生し、現在は国の機関である「ジャパン・フィルムコミッション」に加盟している団体が103団体あり、その他に未加入の団体もあります。

新潟県内では妙高高原、ぬながわ(糸魚川)新潟、柏崎、南魚沼佐渡村上、上越、魚沼、長岡、燕三条の11団体と、県の窓口として新潟県フィルムコミッション協議会が活動しています。